n4n44の偉そうなブログ

まだまだ小僧ですが、色々と偉そうに話します。

『シン・ゴジラ』を観ました。

そろそろ、ネタバレ全開『シン・ゴジラ』のここが良かった!!という記事を書いても良い時期でしょうか。

シン・ゴジラ』、最初に言っておきたい特徴

見出しってこういう感じで使えばいいんでしょうか。それはともかく、4カ月前に観てました。というか2回観ました。事前に何かを調べたりしていなかったので、かなり興奮しましたね。

シン・ゴジラ』の最大の特徴は、人間ドラマ的要素の少なさだと僕は考えています。

ハリウッド版ゴジラ(2010年代のアレです)では、軍人の主人公の家族愛でかなりテンポが悪くなっていたのですが、シン・ゴジラ』は政治家の登場人物達がこういってよければ淡々とゴジラに対処していくという、テンポのいい作品でした。

そしてもう一つ、シン・ゴジラ』の特徴といえばゴジラの形態変化ですね。これは、物語の展開の変化にリンクしていたと思います。そういう訳で形態変化で物語を区切って、『シン・ゴジラ』のここが良かった!!を書いていきます。(見出しのテストも兼ねて)

第一~第三形態、パニックパートと日本らしさ

第一~第三形態、特に第二形態までは、例えるなら舞台が昼間のクローバーフィールド序盤(橋を渡るシーンくらい)が近いでしょうか。東京湾に漂う無人クルーザーを海上保安庁の職員が調査するシーンから映画は始まります。突然の爆発(?)!地下トンネルに赤い水が浸水!(ちなみに、このシーンはドライブレコーダーの映像風)トンネルから避難!(このシーンも携帯のカメラの映像風)

そして紆余曲折(主人公含む主要人物はここで出てきます。また、国の中枢の即応性の低さが所々描かれています。笑えるところも多いです。)あって東京に上陸した巨大な生命体(ティラノサウルスみたいな歩き方ですが、ゴジラ第二形態です。ゴジラです)から逃げる大田区民のシーンが印象深いです。ふだんなら友達と仲良くしてそうな兄ちゃん(演出的に誰が言っているのか良くわからないので声で判断しました)が「マジでやばいって!にげて!」と叫んでいるシーンや巨大な生命体が家族がまだ残っているビルをもたれ掛かって倒壊させるという恐ろしい場面はかなり恐いです。

 ここで良かった!!ポイントですが、ここまで当事者の目線で描かれている場面がかなり多いです。これが舞台が昼間のクローバーフィールド序盤と例えた所以で、ぶっちゃけ見づらいです。しかし、やすい言葉ですが臨場感はかなりあって、本当にそこでパニックに見舞われている人間がいるような、自分がまさしく場に臨んでいるような体験ができました。

巨大な生命体が暴れまわっていると、突然動きを止めます。自重で潰れたか!?(先の紆余曲折のくだりで、これだけデカいと自重で潰れるので上陸はあり得ないというセリフがありました。)と期待するも、なんと立ち上がります、ゴジラが立った!(ハイジ風)を思いついた人は多いでしょう。

ここで良かった!!ポイント、立ち上がるとき巨大な生命体の表面が揺らめいています。最初は羽毛か、ティラノサウルスかと考えていましたが2回目観ると多分陽炎ですね。そう考えると、後に書くと思いますがゴジラが退散した理由と何となくつながりませんか。こういった見せ方はカッコいいですね。

ここから少し流れが変わります。超法規的措置で出動した自衛隊のヘリが巨大な生命体(立ち上がる前に出動していたので目標が報告と違う、と確認を取ります。この融通の利かなさは自衛隊らしいと思います)を攻撃できる位置につくのですが、すぐ近くに民間人が!自衛隊の銃を国民に向けるわけにはいかないという総理大臣の判断で攻撃中止。この考え方は日本らしいなと思いましたね。

この後どうなるのか疑問に思いましたが、ちょうどよく(?)巨大な生命体は歩みを止め、上陸当時の姿勢を低くした、ティラノウォークで走り去っていきます。

ちょっと不思議なんですが、なぜかティラノウォークの第二形態、蒲田くんと呼ばれた親しまれています。こいつ純粋な物理攻撃で大量虐殺してるんですけど!?

巨災対登場!

巨大な生命体が去ったあと、再襲来に備えるべく、役所の優秀ながら癖のある人間を集めた「巨大不明生物特設災害対策本部」、巨災対が設置されます。ここで主人公、矢口蘭堂をはじめ愛すべきメンバーたちが活躍するのですが、ネタバレを気にしないだけで映画のストーリーを説明する記事ではないので、詳しくは書きませんが、ゴジラという呼称が劇中で使われるようになり、ゴジラ原子力を使っていることが判明し、とストーリー的には重要です。

ゴジラを倒せデモ(調べてみると、ゴジラを守れデモが同時に起きていたらしい。聞き逃しました。)はすこし前に話題になった諸々をイメージしているはずですが、実際に起きそうですこし複雑な気分になりましたが。

言わずと知れた名シーン「ヤシオリ作戦」(この時点では矢口プランという名前ですが)もここで初登場します。

ゴジラ再上陸、燃えた(街も自分も)

満を持してゴジラが鎌倉に再上陸、しかもかなり巨大になっています。ポスターとかで使われているアイツです。カッコいいっすよね、マジで。ゴジラはなぜかまた東京を目指しますが今回は多摩川自衛隊による迎撃が行われます。(鎌倉は見捨てられた形ですかね)自衛隊総力あげた作戦、「タバ作戦」(多摩作戦に聞き間違えた人もいそうですね)攻撃ヘリの機銃で傷一つ付かないゴジラ、戦車隊による砲撃も進み続けるゴジラ、航空機による爆撃も生き残っちゃうゴジラ、爆撃で吹き飛んできた橋で大破する戦車と壊れる指揮所、防衛大臣の無念そうな報告。ゴジラに有効打を打てず終了した作戦、ゴジラやべえなと皆思うはずです。

そして、日が暮れ、ゴジラは再び東京に到達します。米大使館の防衛を名目に米軍の爆撃機が向かってくるのですが、爆撃の予測範囲からの避難誘導が必要になります。この辺りは前半の市民のパニックと打って変わって消防や行政の混乱が描かれます。内閣の重要人物はヘリで、巨災対メンバーは陸路で避難を始めますが、思えばこれが悲劇の始まりでした。

個人的にここからがかなり熱い。米軍の爆撃が見事ゴジラにダメージを与えます。(さすが米軍、とセリフがあります)

すると、ゴジラの背中が紫に光り始めます。口を開くゴジラ、鳴り響くジェットエンジンの様な音。そして、吐き出される炎。焼かれていく街。炎は収束し、紫のビームのようなものへ。ビームで米軍の爆撃機1機を撃墜、残る爆撃機を、背中から放たれる複数のビームで撃墜、そのまま建物を破壊するゴジラ、さらにビームは内閣の重要人物を乗せたヘリに直撃。ひとしきりビームを吐いたゴジラは活動を止める。

良かった!!ポイント、背中からビームです。危うく劇場で叫ぶところでした。お前は、ケストレルかよ!!!!やばい!!!熱い!!!!燃える!!!!こんな感じ。古くからの「ゴジラ」のファンからは否定的に考えられているみたいですが、僕は大好きです。

ヤシオリ作戦」へ、最高に盛り上がる

ゴジラのビームで当然使えなくなった国政に関わる諸施設、立川に機能を移転した内閣はしかし大幅な人員変更を強いられる。

合流した巨災対メンバー生き残りは(主要な人物は皆生存)、休眠状態のゴジラが目覚めるまでに矢口プラン実行を準備するために奮闘する。しかし、進化して何をするか分からないゴジラを恐れる国連核兵器の使用を宣告する。(この辺、いろいろと説明があるのですが省略)

矢口プラン実行のためには大量の薬品が必要なのですが、その薬品を調達するシーン、序盤からの謎がついに解明されるシーンをはじめ、かなり盛り上がります。まさしく最終決戦といった感じ。米軍の協力を取り付けるとか、ヨーロッパのスーパーコンピューターを借りるとか、希望が見えてくるような、ラスボスの前の回復アイテムを準備するような(そういう場面ですが)、雰囲気です。そして、矢口プランの正式名称を決めるシーン、「ゴジラ凍結作戦」がダサいとか云々でなぜか「ヤシオリ作戦」に決定。なぜ神話なのか、当然僕は元ネタがわからなかったです。ただ、エヴァに似てる、かっこいい、のノリでした。

矢口の演説とか諸々盛り上がる要素を経て、いざ最終決戦へ。

実を言うとこの記事はあるワードを使うために書いています。

そのワードにつなげるために必要な情報が欠けている事もわかっています。

しかし、あえてこのまま無理やりつかいます。

ヤシオリ作戦」終盤、圧倒的パワーワードが出現します。

無人在来線爆弾、全車投入!」

高速でゴジラに突っ込んでいく無人在来線爆弾!飛び上がる無人在来線爆弾!

私は悟りました、いまこの場にいる意味を、この最高の気分で、この言葉を、この光景をみる為に、私はここに来たのです。

ありがとう、庵野監督。ありがとう、東映。ありがとう、この映画を作り上げた全ての人。

まとめ

寒い茶番みたいになっていますが、本当にこうなります。この映画のヒットは無人在来線爆弾無くして実現はされなかったでしょう。

この記事をみたすべての人に、『シン・ゴジラ』を観て欲しい。それだけです。

以上、『シン・ゴジラ』の感想、もとい無人在来線爆弾を観て欲しい記事でした。